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「1艇身!」

「1.5艇身!!」

「ここで負けるな!つめていこう!!!」



コックス内藤の告げる艇身差が、どんどん広くなっていく。
いくら何でも、力の差がありすぎる。
3艇身差まで離されるのは、一瞬だった。


スタートが勝負のボート競技
自分たちも十分な対策をしていた。
しかし、体育会の力は想像以上だった。

全ての艇が見えないまま戦うことは、この競技では取り返しのつかないビハインドを背負うことに等しい。
正直諦めかけた。


このクルーは何も成長出来ないまま、俺の引退になっちまうのか。
俺は後輩に何も伝えることは出来なかったのか


そんな、キャプテンとしてあるまじき考えまで、一瞬頭をよぎった。



***



500m過ぎまで来た、そのときだった。



「レート36行こう、さあいこう!!!!」


俺は耳を疑った。
他のチームでは試合レートとして当たり前かもしれないが、
今年のフォアクルーは俺以外の漕手が全員2年生。
コンスタント34で確実に艇を進める作戦が基本。
最後のスパート以外で、ハイレートの勝負をする気は無かった。



内藤が、勝負に出た。




佐藤が良いリズムのまま、確実にレートを上げていく。
有田が苦しいところで声を出して盛り上げる。
前日腹を切った恐怖があるはずの片山が、素早いキャッチで合わせていく。



成長していないはずがなかった。



冬は艇やオールが凍りつく中、シーズンと同じように漕ぎ続けた。
合宿所は、去年よりずっと綺麗になった。
相模湖合宿では、体育会より多く練習した。




艇速が一気に上がっていく
消えたはずの他艇の水音が聞こえてくる。



前を行く艇が一つ、自分の視界に入った。




***




ゴールした瞬間、今まで見た中で最も美しい水面をたたえる、戸田ボートコースがそこにあった。

まあ、全てのチームが自分たちより前にゴールすれば波も立たないから、
当然といえば当然だ。



でも、あの水が綺麗に見えた本当の理由は
それだけじゃあなかった気がする。



***************************************


そんなこんなで、自分は理工漕艇部の現役を引退しました。
沢山の方に助けていただいて、
色んな人に怒られて、
今の自分があるのだと思います。

最後までクルーボートで大会に出続けることにこだわったのも、
その思いがあったからです。

だから、同じ艇に最後まで乗り続けてくれた後輩4人には、本当に感謝しています。

でもいつかは、自分のシングルスカルを買って、熊谷さんのように楽しめるようになりたいね。


それじゃあまたな。
にっこにっこにー。


理工漕艇部前主将
真島 智宏
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